こんにちは、水音です。
もう6月。夏が近づくとボサノヴァが恋しくなります。
湘南、江の島海岸の照りつける太陽を想起させるセルジオ・ メンデス。
ジョアン、アストラッド・ ジルベルト夫妻の歌声はちょっと気怠さが漂い、葉山のマリーナ。
ボクの勝手なイメージですがww
今日の水音のオススメはポール・デスモンドの「 ボッサ アンティグア」。
鬱々とした雨の日でも、優しいアルトサックスの音色が心地よく、 心がほっこりとする1枚です。
デスモンドはちょっとマイナーかもしれませんが、1924年生まれの彼はウエストコースト・ジャズを代表するミュージシャンの一人で、ピアニストのデイヴ・ブルーベックのグループ以外でもサイドメンとして色々なジャズメンと共演しています。
ジャズのサックスといえば、デクスター・ゴードンのアルバム「 バラード」所収の「 I'm a Fool to Want You」 のような「咽び泣くテナーが王道!」 という勝手なイメージがボクの中で出来ていたのですが、デスモンドのアルトの持つ伸びやかさや軽さが、 流麗で主張しすぎず周りと調和して、 グルーブ感というかご機嫌さはしっかりで心地よいです。
そしてデスモンドは、あの「テイク ファイブ」の作曲者。 デスモンドの名は知らなくてもあの不思議な5拍子の「 テイク ファイブ」 を知らない者はいないって言っても過言ではないのでは?
そんなデスモンドはリーダーアルバムが少ないのですが、ボクはこのアルバム「ボッサ アンティグア」がお気に入りです。
このアルバムのトップは「テイク テン」。 どこか聞いたことのあるようなと言うより、 まるでパチモンみたいな曲名ww
コードがどうのこうのなんていう難しいことは置いておいて、それは、 喩えてみるとまるでG線上で線対称になっている感じです。もちろん、譜面上の正確なものではなく、 そんな感じがという意味です。
同じアルバムに所収の「東9丁目の女 」。曲名はまるでハードボイルド小説に出てくる事件の重要な鍵を握るコールガールみたいですが、原題は”The Girl from East 9th Street”。
イパネマはリオにあるブラジル一の美しい浜辺。モライスの歌詞は 、颯爽とイパネマの浜辺を歩く、とても素敵な長身の美少女エロイー ザ(実在の人物)への想いを謳っています。
となるとこの「東9丁目の女」はどんな女性なのでしょうか。
かつてのイパネマビーチの美しい娘は、 今はニューヨークでブロードウェイを目指す、 オフブロードウェイのバックダンサーなのかもしれません。
そんな妄想逞しく聴いてみるのも一興かも♪
ボッサ アンティグア
テイク テン
東9丁目の女